「明昇」土の再生粒

「明昇」土の再生粒は、土壌の改善のために開発された微生物定住顆粒です。平均約3mmの顆粒状の多孔質軟焼結土の内部に、最大で約200種(※1)の土壌細菌が定住できる空間を提供します。

焼結顆粒の常識を破る微細構造

「明昇」の内部空隙は、表面積の合計が1リットルあたり約2万㎡(実測値20,478㎡/※2)。

活性炭と同等以上の多孔質性を誇る、高級多孔質セラミック材として比較した「サブストラット/ドイツ・エーハイム社製」にて、1リットルあたりの内部空隙面積が450㎡(同社公表値)、およそテニスコート1面分、となっているのに比べ、45倍もの内部空隙を実現しています。

従来の焼結材は、マイクロバブル法を利用して多孔質を創出しています。これは、水分を含有する状態で、短時間に高温にさらすと、微細な水蒸気バブルの形で、気化した水分が外部に出ていくことで、多孔質構造をつくりだす技術です。この方法でつくられた穴は、直径15~40μm(マイクロメートル=1ミリの1000分の1)程度のサイズになります。

本製品の空隙サイズは、これよりもはるかに小さい0.002~2μm(※2)です。一方、バクテリアは、種類によって0.2~2μm程度までのサイズです。従来の多孔質材では、バクテリアを内壁に付着させても、残る空間が大きかったのに比べ、すべてのバクテリアがピタリとはまり込む、多様な空隙を設けたことによって、多種多様なバクテリアが棲み分けながら定住することを可能にしました。

場所に応じた土壌細菌が基本

土壌改良や黒土層の維持・増大のために、もっとも重要なのは豊富な土壌細菌群の定住です。森林や、平坦な草原などでゆっくりと形成される「黒土」層は、堆積した有機物に土壌細菌が働きかけを行うことで生成されていきます。

従来、各種微生物活性剤や添加剤が、各社から提案されてきました。微生物添加は、土のはたらきを助ける起爆財としての機能を期待するものです。外部から持ち込んだ微生物によって、その場の土壌内の代謝活動を一時的に効率良く進めることは可能ですが、どんなに培養した土壌バクテリアを持ち込んだとしても、いずれ、地域の天然細菌群と入れ替わっていき、ほんとうの豊かな土づくりには中々結びつきません。

微生物が棲める「マイクロマンション」

「明昇」の最大の強みは、「微生物が棲める新築の空き家マンション」として機能することです。風雨があっても、内部構造が簡単には壊れない焼結顆粒の中に、多種多様なバクテリアが、その場所の温度・湿度・季節変化に応じて定住できるため、標高や緯度などに左右されず、その場に最適な土壌活性が得られるのが、最大の長所です。

お問合せ:「明昇」お客様事業部/ info@soil.work